ベトナム株市場が「新興国市場」へ大出世!?格上げの知っておくべきチャンスとリスク

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ねえレット、聞いたわよ! ベトナムの株式市場がいよいよ『格上げ』されるんですって!?

ああ。世界中の投資家が待ち望んでいた、歴史的な大イベントだ。

なんだかタラのお屋敷が、いきなり王宮に昇格するみたいな大ニュースじゃない! これって、今すぐ全財産をベトナム株に突っ込めば、ものすごい大金持ちになれるってことよね!?

落ち着け、スカーレット。ドレスの裾を踏んで転ぶ前に、まずは深呼吸だ。舞踏会の招待状をもらったからといって、すぐに王子様と結婚できるわけじゃない。

もう、いつも小言ばかりなんだから! でも、ただの噂じゃなくて、本当にすごいチャンスなのね?

間違いない。だが、歴史とルール、そして『リスク』をしっかり理解しないと、痛い目を見るぞ。

わかったわ。ちゃんと知っておきたいから教えてちょうだい。そもそも、ベトナムの株っていつからあるの?

ゼロから始まったベトナム株と、外国人の高い壁

ベトナムの証券市場の歴史は、世界的に見ればまだ新しい。代表的な株価指数であるVN指数は、今から約四半世紀前の2000年7月を基準日としてスタートしたんだ。

意外と最近なのね。最初は小さな市場だったんでしょう?

その通り。だがそこからの成長が目覚ましい。現在では時価総額も約30.5兆円規模に達している。ところが、長年にわたって世界のプロ投資家(機関投資家)からは『フロンティア市場(辺境の市場)』という低い位置付けに置かれていたんだ。

辺境扱いだなんて失礼ね! なんでそんなに評価が低かったの?

外国人が投資するための『壁』が高すぎたのさ。まず、外国人投資枠の厳しい制限があり、有望な銘柄はすぐに枠がいっぱいになって買えなかった。英語での情報開示が限られていたこともマイナスだ。

言葉の壁もあるのね。他には?

最大の壁が『プレファンディング規制』と呼ばれる、買付代金の事前全額払い込み義務だ。外国人が株を買う際、事前に資金を全額口座に入れておかなければならないという厳しいルールさ。

お金を出して買うって言っているのに、事前に全額入れろなんて不親切ね。

ついに壁を突破!「新興国市場」への格上げと莫大な資金流入

でも、それが今回『格上げ』されるってことは、その壁がなくなったのね?

その通りだ。2025年10月7日、世界の株価指数の決定権を持つFTSEラッセル社が、ついにベトナムをフロンティア市場から『セカンダリー新興国市場』へ格上げすると発表したんだ

出典:ベトナム市場のFTSE新興国市場格上げと資金流入期待

やったわ! なんで急に認められたの?

ベトナム政府が本気を出して改革を進め、昨年末(2024年11月)に最大のネックだった『プレファンディング規制』を廃止したことが高く評価されたのさ。さらに、韓国のシステム(KRX)を導入して売買の同日決済を可能にするなど、制度面の問題を次々とクリアした結果だ。

努力が実ったのね! で、格上げされると私のお財布にはどんな良いことがあるの?

世界の機関投資家(プロの投資ファンド)は、『新興国市場インデックス』という基準に合わせて自動的に株を買う(パッシブ運用)仕組みになっている。つまり、ベトナムが新興国市場に組み入れられれば、これまで見向きもしなかった世界の巨額マネーが『自動的』に流れ込んでくるんだ。

自動的にお金が!? 最高の言葉ね! 一体いくらくらい入ってくるの?

米国の証券大手は、比較的短期間で約40億〜60億米ドル(数千億円規模)が流入すると予測している。現在の日本円にして最大約9,300億円になる計算だ。さらに世界銀行は、市場整備を伴う格上げの実現により、2030年までに最大250億米ドル(約3.7兆円)もの資金が流入する可能性があると予想しているんだ。

最大250億米ドル……! 規模が大きすぎて想像もつかないわ!

出典:ベトナム市場のFTSE新興国市場格上げと資金流入期待

ベトナム政府はこれを足掛かりに、2030年までにもう一つの巨大な指数であるMSCIのインデックスにも採用されることを長期的な目標として掲げている。市場の流動性が改善し、バリュエーション(株価評価)全体が切り上がる歴史的なチャンスというわけさ。

出典:ベトナム株式市場の格上げの行方

具体的なスケジュールと、他国の事例に学ぶ「投資のタイミング」

早く、今すぐ買い占めなきゃ! 明日には倍になっているかもしれないわ!

だから落ち着けと言っているんだ。株式市場というものは、発表された翌日にすべてが変わるわけじゃない。具体的なスケジュールを見てみよう。

すぐにお金が入ってくるわけじゃないの?

FTSE社のプロセスでは、まず2026年3月の中間レビューで『グローバル証券会社からのアクセスが本当に改善されているか』を確認する。そして、実際の指数への組み入れ(発効)は、2026年9月21日に予定されているんだ

えっ? 発表は2025年の10月だったのに、実際に組み入れられるのは2026年の9月なの? 随分と時間がかかるのね。

それが国際的なルールさ。投資家が準備するための猶予期間が必要なんだ。他の国が新興国市場に格上げされた時も同じようなタイムラグがあった。例えば、クウェート(2017年発表)やサウジアラビア(2018年発表)は発表から発効まで『1年』、中国のA株(2018年発表)は『9ヶ月』かかっている。

出典:ベトナム株式市場格上げへの期待 – FTSE分類見直しを控えて

なるほど……。じゃあ、実際の株価はどう動くのかしら?

一般的に、格上げが発表された直後は期待感から株価が上昇しやすい。だが、実際の発効までには1年近くあるため、その間に一度利益を確定しようとする売りが出たり、実体経済の動向に左右されて調整(下落)する時期を挟むことが多い。

上がり続けるわけじゃないのね。

ああ。その後、実際の発効日が近づくにつれて、パッシブファンドの実際の買い需要が見込まれ、再び株価の下支え要因となるのがセオリーだ。

忘れちゃいけない「投資のリスク」

ちょっと怖くなってきたわ。他にも気をつけることはあるの?

賢明だな。投資は戦争だ。熱狂(ユーフォリア)に流されて高値掴みをするのは一番の悪手だ。格上げの期待だけで買われている今のベトナム市場には、当然リスクもある。

どんなリスク?

第一に『米国の通商政策とマクロ経済の不確実性』だ。トランプ米政権による関税政策は協議を経て緩和されたものの、今後の通商環境には依然として不確実性が残っている。中国との価格競争激化など、外需を取り巻く環境が厳しくなる懸念もあるんだ。

アメリカや中国の動きにも影響されるのね。

第二に『為替リスク』。米国の利下げ局面にあっても、ベトナム通貨(ドン)の対ドル相場は調整が続くなど不安定な動きを見せている。ドンの価値が下がれば、外国から見た投資リターンは目減りしてしまう。

せっかく株が上がっても、通貨が下がったら意味がないわね。

第三に『人口動態の変化』だ。ベトナムは若くて成長力があると言われているが、都市部を中心に少子高齢化が進んでおり、向こう10年以内に『人口ボーナス期』が終わると見込まれているんだ。

良いことばかりじゃないってことね。でも、それを差し引いても、国全体が成長しようとしているエネルギーと、市場に流れ込む資金の規模は本物だと感じるわ。

その通りだ。実体経済の動向が金融市場の変動を招く可能性には要注意だが、政府が本気で市場改革を進めている以上、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は強固だ。短期的な値動きに一喜一憂せず、タラの大地のようにどっしりと構えて中長期で投資するのが、新興国投資の鉄則さ。

出典:FTSEラッセルがベトナムを「新興国市場」に格上げ、市場環境は?

まとめ:ベトナム株投資を始めるには?

決めたわ、レット! 私もベトナムの未来に投資するわ! でも、ベトナムの株ってどうやって買えばいいの? 英語もベトナム語も話せない私でも買えるの?

英語、話せないのか?

何よ!

いや……。まぁ、なんだ、心配はいらない。今の時代、日本のネット証券を使えば、スマートフォン一つで簡単にベトナム株を取引できるんだ。たとえば『SBI証券』なら、ベトナムの主要な株式を日本円からでも取引できるし、企業の業績などの情報も豊富に揃っている。

本当? じゃあ、早速口座を開いて、今回教えてもらった情報を活かして有望な銘柄を探してみるわ!

ああ、だが最後に一つだけ約束してくれ。株式投資には、価格変動リスクや為替変動リスク、そしてカントリーリスクが必ず伴う。元本が保証されているわけじゃない。ドレスを買うお金を全額ベットするのではなく、必ず『余剰資金』で投資するんだぞ。

わかっているわよ! 私を誰だと思っているの? 賢く、たくましく資産を増やして、もっと素敵な人生を手に入れてみせるわ! 明日は明日の株が来るんですから!

当ブログは、各企業の公式IR資料やベトナム現地の主要報道に基づき、情報提供および独自の考察を行うものであり、特定の銘柄への投資勧誘を目的としていません。記事制作には万全を期しておりますが、内容の正確性・完全性を保証するものではなく、投資にはリスクが伴います。最終的な投資判断は必ずご自身の責任(自己責任原則)において行い、結果について当方は一切の責任を負いません。

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